2011年9月29日木曜日

ケヴィン・スラヴィン 「アルゴリズムが形作る世界」


ケヴィン・スラヴィンは、アルゴリズムのためにデザインされ、コンピュータプログラムによるコントロールが広がり続ける世界に我々は生きていると言います。TEDGlobalで行われたこの魅惑的な講演で、彼は複雑なコンピュータプログラムがいかに多くのことを決しているかを示しています。諜報戦略、株価、映画の脚本、建築デザイン。そして私たちがもはや読めもしなければ結果をコントロールすることもできないコードを書いていることに警鐘を鳴らしています。

 



->ケヴィン・スラヴィン 「アルゴリズムが形作る世界」 (15:23)


私達の世界はアルゴリズムによって支配されています。

特に金融の世界では、数マイクロ秒の処理速度が明暗を分けるため、その時間を縮めるために大規模な工事を行ったりします。

これは、合理的かも知れませんが、私達の直感にあったものとは思えません。

アルゴリズムの中身は誰も知ることが出来ず(動かしている人でさえ)ブラックボックス化されています。

それは、ボタンがないエレベーターのようだとケヴィン・スラヴィンは語ります。


私達がプログラムをコントロールできない様な事例が多く見られる中で、アルゴリズムに対する認識をもう一度改める必要がありそうですね。

2011年9月28日水曜日

マーク・パーゲル「言語能力が人類に与えた影響」


生物学者マーク・パーゲルは「どうして人間は言語という複雑なシステムを発展させたのか」という問に対して面白い学説を紹介します。言語は一種の「社会的技術」であり、そのおかげで原始人たちが「協力」という新しい強力な道具を手に入れることができたと彼は主張します。


 



->マーク・パーゲル「言語能力が人類に与えた影響」 (20:11)


人は、言語の獲得による契約と視覚的な模倣により技術を向上させてきました。


視覚的模倣を社会的に認めさせるためには言語による交渉が必要になります。


現代の社会では翻訳に非合理的なコストがかかりすぎていると語ります。

が彼のプレゼンの最後に述べられています。




以前、言語の違いにより思いつけるアイデアが違うから多言語は必要であるというプレゼンをみました。

文化を保存することも大切だと思いますが、自分は”一つの世界に一つの言語を”の意見に賛成です。

世界を1つの言語で統一することが出来れば、みんなが英語の学習に時間を取られずにすみます。


科学技術(翻訳アプリ)などでもいずれ解決できる問題だと思うけど、言語の壁にまだまだ悩まされている人は多いです。

子孫の時代には言語の壁に悩まなくなる世界になっていて欲しいですね。

2011年9月20日火曜日

サラ・ケイ「私にいるのがママでなく娘であるなら・・・」


「私にいるのがママでなく娘であるなら その子は私を“B地点”と呼ぶだろう・・・」で始まるこの講演で、スポークンワードの詩人サラ・ケイはTED2011の聴衆から2度のスタンディングオベーションを受けました。ニューヨークの「バワリー詩の会」で詩の世界に浸る目を丸くした十代の女の子だった頃から、Project V.O.I.C.E.を通して自己表現の力で子どもたちと繋がる教師になるまでの自らの変遷について彼女は語り、そして息をのむ2つのパフォーマンス「B」と「ヒロシマ」を披露します。

 



->サラ・ケイ「私にいるのがママでなく娘であるなら・・・」 (18:29)


スポークン・ワードというものをは初めて聴きました。
何でも難しく考えてしまう自分にとって、詩の繋がりがあまり理解できませんでしたが、そのうちこれを理解できるだけの力を身につけたい。



スポークン・ワード詩人であるサラ・ケイが彼女の人生と2つの作品を披露してくれます。

2011年9月19日月曜日

ハンス・ロスリングと魔法の洗濯機


産業革命における最も偉大な発明は何だったか?ハンス・ロスリングは洗濯機だと唱えます。経済発展と電気が退屈な洗濯日を知的な読書の日に変身させる魔法を、ロスリングがGapminderで作成した新しいグラフィックを使ってお見せします。

 



->ハンス・ロスリングと魔法の洗濯機 (9:16)


ハウス・ロスリングが子供の頃、彼の家に初めて洗濯機が届きました。

洗濯機がある生活は、これまで洗濯という重労働に時間を取られていた母や祖母にとって魔法の世界でした。

彼女たちはその時間、子供たちに本を読み聞かせたり、語学を学んだりできるからです。

現代では約、30億の人々が洗濯機を使っていますが、残りの40億の人々はいまだに手洗いで洗濯しています。

環境問題、エネルギー問題などの懸念もありますが、これらもふまえて彼の開発した統計ソフト、GapMinder を使ってとてもわかりやすく説明してくれます。




ハウス・ロスリングのプレゼンは本当にわかりやすい!

いままで、洗濯機を使えるのはあたりまえだと思っていたけど、このプレゼンを見て洗濯機などの家電のおかげで自分の好きな勉強や趣味に時間が使えていることを再認識しました。

エイソー・ベンダーが実現する「超人ハルク」


バークレー・バイオニクスのエイソー・ベンダーが、HULCとeLEGSの2つのエクソスケルトンとともに登場します。近い将来、このロボットを人が身に着けることで200ポンドもの重さを軽々と運べたり、車椅子を使う人が立って歩けるようになります。私たち人間の可能性を開花させる力強いデモンストレーションをご覧下さい。

 



->エイソー・ベンダーが実現する「超人ハルク」 (6:24)


パワードスーツにより人間の生活はより楽になっていきます。

特に、背中に重たい荷物を担ぐ兵士や、脊髄損傷により歩けなくなった人には朗報です。

エイソー・ベンダーが開発したエクソスケルトンを使い、19年間歩けなくなった人を実際に歩けるようにした実演が行われています。

50年間も形が変わってこなかった車椅子に一石を投じたいと彼は言います。

現在は、そのプラットフォームが完成した段階であり、幅広いアイデアを募集するとのことです。



障害を持った人が技術により障害を持つ前と同じ生活を送ることが出来る世の中は本当にもうすぐ実現されるんだなぁと実感できます。

2011年9月15日木曜日

パトリシア・ライアンの英語だけに固執しない!


TED×Dubaiでの講義で、ベテラン英語教師のパトリシアライアンが、鋭い質問をなげかけます。英語中心の現在の世界は、他の言語による優れた知識の広がりを妨げているのではないか?(例えば、アイシュタインがTOEFLを受けないといけなかったとしたら?)知識を分かち合う事と翻訳の重要性を、熱く語ります。

 



->パトリシア・ライアンの英語だけに固執しない! (10:35)


現在、世界的に評価の高い学校は英語圏に集中しています。

優秀な学生が大学に合格するためには、英語という壁を乗り越えなければいけません。


しかし、英語教師のパトリシア・ライアンは、英語が学習をする場の壁になってはいけないと強く語ります。

また、14日に1つのペースで失われている言語についても、警告を鳴らします。

ラルフ・ラングナー:21世紀のサイバー兵器、Stuxnetを解読。


2010年に最初に発見されたとき、この Stuxnet コンピュータ・ワームは、不可解な謎を突き付けました。その異常にハイレベルの精巧さのかなたに、より厄介なミステリであるその目的が姿を現わしました。ラルフ・ラングナーとチームは、このデジタル弾頭の最終ターゲット--そしてその隠れた由来を暴露するコードの解読に手を貸しました。非常に興味深いサイバー科学捜査の内情について、彼がどのようにしたかを説明します。

 



->ラルフ・ラングナー:21世紀のサイバー兵器、Stuxnetを解読。 (10:41)


Stuxnetというコンピュータウィルスの解読に成功したラルフ・ラングレーは、どのように解読したかと、このウィルスが実際にどんな被害を及ぼすかを説明します。

このウィルスは、ただ単にパソコンをのっとるだけでなく、巧妙に偽造し、最悪は発電所などを爆発させることもできます。

21世紀のサイバー兵器はもはや映画の世界ではなく、最も気をつけるべき事象のひとつになってきています。

エリック・ウィテカー「2000の歌声でつくるバーチャル合唱団」


去年現れた感動的でものすごくバイラルなビデオの中で、作曲家エリック・ウィテカーは世界中の歌手たちによるバーチャル合唱団を指揮しました。YouTubeの力を借りて音楽を作るクリエイティブな挑戦について語り、2,052人の合唱からなる新作「眠り」の最初の2分をお披露目します。完全版は4月7日に公開されます(もちろんYouTubeで!)

 



->エリック・ウィテカー「2000の歌声でつくるバーチャル合唱団」 (14:35)


インターネットを通じ、世界中の人をつなぐバーチャル合唱団を作り上げました。

バーチャルな繋がりはリアルな繋がりでもあります。



一人の呼びかけにネットを通じて世界中から参加できて、ひとつの作品が出来上がっていく。


このなんともいえない心地よさに浸ってみてください。


完成版
->- Eric Whitacre's Virtual Choir 2.0, 'Sleep'

アンマリ-・トーマス「やわらか回路で体験型科学を」


アンマリ-・トーマスが、TED Uにおける実演を通して、家で作れる2種類の小麦粉粘土で電気の性質が説明できることを示します。LED電球を点けたり、モーターを回したり、小さな子どもを回路の設計者にしたりできるのです。

 



->アンマリ-・トーマス「やわらか回路で体験型科学を」 (4:09)


家庭にある小麦粉や塩、砂糖などを使って電気回路を教えることができます。

とても手軽で危なくないので、子供でも安心して実験することができます。


実験を紹介しているサイト
->Squishy Circuits

モーガン・スパーロック:究極のTEDトークを売る企画について


映画制作者のモーガン・スパーロックが、目につきにくいが影響力のあるブランドマーケティングの世界に飛び込み、粘り強さとユーモアを発揮してスポンサーシップについての映画をスポンサーの資金提供だけで制作しようと試みます。(もちろんこのトークのステージ題名のスポンサーも獲得。誰がいくら支払ってスポンサーになったかはお楽しみに。)

 



->モーガン・スパーロック:究極のTEDトークを売る企画について (19:28)


一ヶ月の間マックのハンバーガーだけを食べるという映画(スーパーサイズ・ミー)など、奇抜なアイデアで有名なモーガン・スパーロックがまた新しい映画にチャレンジしています。


今度は映画の広告をメインにして映画を作るという無謀な挑戦をします。



彼は映画監督だけ合ってプレゼンがとてもうまい!

ユーモアがあり、人々をひきつける構成力があります。



映画のコンセプトは「透明性」「誠実」、一体どの企業がスポンサーになり、TEDトークはどうなるのか?

ミック・エベリング:閉じ込め症候群のアーティストを解き放った発明


グラフィティ・アーティストのTEMPTは、神経変性疾患であるALSによって全身麻痺となり、まばたきでしかコミュニケーション出来なくなりました。起業家のミック・エベリングがTEDActiveにおける素晴らしいトークで、どのようにして共同制作者たちとオープンソースの発明品を作り上げ、TEMPTや同じような状況の人が再びアートをできるようにしたか紹介します。

 



->ミック・エベリング:閉じ込め症候群のアーティストを解き放った発明 (7:50)


アーティストであるTEMPTはある日、全身麻痺のために目以外を動かすことができなくなりました。

TEMPTの才能を失わせたくなかったミック・エベリングは妻の助言をもとに、レーザーを使って目だけで絵を描くことが出来る装置を作り上げました。


彼はプログラマーでも、神経医師でもなかったけど、この不可能な問題を可能にすることが出来ました。

彼は、何か感じることがあったら次の言葉を心のなかで唱えて欲しいといいます。

”If not now, then when? And if not me, then who?”

キャロライン・ケイシー: 限界の向こう側


活動家のキャロライン・ケイシーが、ある事実を打ち明け(何かはナイショ)、彼女自身の並外れた人生を物語ります。我々の物の見方を考えさせられるこの講演で、ケイシーは私たち自らがつくりだす限界を超えてほしいと語ります。

 



->キャロライン・ケイシー: 限界の向こう側 (15:34)


私たちは自分の能力にレッテルを張ってしまいます。

キャロライン・ケイシーは自らの経験を元に人は考え方と信念次第でなんでもできることを教えてくれます。

オナー・ハージャー:森羅万象の音の歴史


テクノロジスト・アーティストのオナー・ハージャーは、星、惑星、パルサーの奇妙ですばらしい音を聴きます。彼女は古代の惑星から発せられるラジオ周波を使って音に変えます。ビッグバンで残った宇宙波の音を使った「世界で最も古い曲」などです。

 



->オナー・ハージャー:森羅万象の音の歴史 (11:17)


太陽や木星から発せられる音を聞いたことがありますか?

太陽の音は燃えたぎる感じで、木星の音は嵐が吹き荒れる感じです。


実際の宇宙では空気がないために音はありません。

しかし、天体や自然現象が発するマイクロ波を音に変換し、宇宙の音を聞いてみようという試みが紹介されています。

このプレゼンでは、ラジオなど音の通信技術の歴史を紹介し、宇宙がはじまった時の名残である宇宙背景放射の音などを聞かせてくれます。

デイブ・デブロンカート:e-患者・デイブにこんにちは。


デイブ・デブロンカートさんが末期がんを告知された時、彼はネット上で患者たちのコミュニティーに参加し、彼の主治医たちも知らなかった治療法についての情報を得ることができました。そして、なんとこの治療法こそが彼の命を救ったのです。この経験を機に、彼は、患者同士の交流、患者自身が自分の医療データをきちんと把握することの重要さ、そして、e-患者一人ひとりへの医療の改善を促しています。

 



->デイブ・デブロンカート:e-患者・デイブにこんにちは。 (16:31)


医療の現場では、医者の判断が様々な判断基準を総合して病気を診察します。

しかし、今までは患者という資源はあまり使われて来ませんでした。


ネットが普及し、患者同士が繋がれるようになった今、e-患者という新しい考えが患者を救うこともあります。

例えば、デイブ・デブロンカートは主治医が末期だと判断した癌に効く薬を患者との繋がりの中から見つけることができ、無事に完治することができました。


彼は、e-患者をもっと増やし、効率的に資源を使うためには、患者自身の生のデータをもっと公開すべきである語ります。

2011年9月14日水曜日

デビッド・クリスチャン: ビッグ・ヒストリー


素晴しいイラストを使って、ビッグバンからインターネットまでの完全な宇宙の歴史を、デビッド・クリスチャンが18分間で見事に解説します。これが「ビッグ・ヒストリー」です。複雑性や生命そして人間性について広い視野からの啓発的な見解であり、宇宙の時間軸からすれば我々の存在は一瞬に過ぎないことに気付かされます。

 



->デビッド・クリスチャン: ビッグ・ヒストリー (17:40)


宇宙の始まりから現代にいたるまで、物質や生物の進化をビッグ・ヒストリーとして紹介します。


137億年前のビッグバンにはじまり、エネルギーは広がって行きます。

そして宇宙背景放射にみる宇宙のムラができ、ガスが集まって恒星ができます。

恒星の温度が上がり、1000万度の閾値を超えると科学の周期表に代表される原子が作られます。

そしてゴルディロックス条件と呼ばれる条件をクリアした時、様々な化学反応が起き、生物誕生します。



彼のプレゼンでは閾値(しきいち)を概念として紹介しています。

宇宙の温度が下がった、ゴルディロックス条件がそろった、DNAが複製と進化の機能を備えた、人類が現れ石油と集団知を使い始めたなど、世界が大きく変わるときをいろんな分野で説明されるのでとても興味深いです。


彼の願いは子供たちにもビッグ・ヒストリーを知ってもらい、現代に起こっていることを理解してもらおう。そして問題に立ち向かってもらうことを想像しています。
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